新型インフルエンザとその企業対策
いよいよ身近になってきた新型インフルエンザが、事業所、お子様の学校などで猛威を振るっています。個人対策として、手洗い、うがい、マスクを行っている方は多いと思いますが、企業として新型インフルエンザ対策をしっかり行っているでしょうか。
企業として新型インフルエンザ対策をしていない際、どのようなリスクがあるか考えてみました。
① 社員への感染リスク
会社が対策を怠った結果、社員が感染し、また万が一死亡した場合、遺族側から訴訟される可能性もあります。
② 取引先への影響
対策を施さず、無策であったことが原因で取引先に深刻な影響を与えた場合、信頼を取り戻すことは困難となり、場合によっては損害賠償に発展してしまうケースも考えられます。
こんな事態を防ぐために、どのような企業対策が考えられるでしょうか。
① 新型インフルエンザ行動計画を作る
もし危機管理組織があればそのメンバーで、そういった組織がなければ、総務や管理部門の担当者が中心となり、行動計画を作るメンバーを決めましょう。
②会社としての方針を決める
例えば、「従業員・お客様の健康第一、命第一」や「なんとしてでも事業継続」などこれらの方針を具体化するために必要なことは何か検討しましょう。
③役割分担を与える
備品購入班、社員教育班、情報収集班など、会社の方針を具体化するために各メンバーに役割を与えて行動計画を進めていきましょう。
訴えられることや、損害賠償のことばかりではなく、従業員さん、お客様あっての企業経営です。企業、個人ともしっかり対策をして、この新型インフルエンザ、そしてこの不況を乗り切りたいものです。
中小企業庁のホームページに、中小企業の皆様への注意喚起のための「新型インフルエンザ対策」が載っています。参考までご参照下さい。
新型インフルエンザ対策について(中小企業の皆様への注意喚起)